1分で完成!高速疲労回復オリジナル栄養ドリンク
コンビニやドラッグストアにあふれている栄養ドリンク。実はこれ、同じ店に置いている別の材料だけで、自分でも簡単に作れます。
今回は、その自前の疲労回復栄養ドリンクの作り方をご紹介します。
糖分+アルコール+カフェイン+α
まず市販の栄養ドリンクは、糖分とアルコールとカフェインをベースに、各社それぞれウリにしたい有効成分を混ぜ合わせたものです。
作用は、次のようなプロセスを踏みます。
- まず(成分表にのせなくてよいレベルの)微量のアルコールで血管を拡張
- 拡張した血管に糖分とカフェインを効率よく脳に送り込んでハイな気分に!
- ビタミンやらホニャララ成分やらプラセーボやらで+αの効果を狙う
といった感じです。
アルコールによって吸収が良くなり血糖値が急上昇するため、目先の疲労感を取り、スッキリ感を得るには有効に作用します。*1
このように、本当に有効な栄養素は全てありふれた成分であるため、有り合わせの飲み物だけで実質同じものを簡単に作ることができます。
材料・費用
狙う有効成分としては、ベースの糖分・アルコール・カフェインに加えて、疲労回復に対して科学的根拠が多少なりとも存在する、ビタミンCとイミダゾールジペプチドにします。
そんなわけで使った材料は以下の通り。
材料 | 費用 |
---|---|
梅酒 | 198円 |
コーヒー | 75円 |
ビタミンC入り野菜ジュース | 98円 |
アミノ酸ゼリー飲料 | 238円 |
計609円 |
梅酒で糖分・アルコール・クエン酸*2を、コーヒーでカフェインを、野菜ジュースでビタミンCを、アミノ酸ゼリーでイミダゾールジペプチド成分(βアラニン)を摂取できます。
カフェインはお茶でもコーラでも何でもよかったのですが、色と味が市販の栄養ドリンクと一番近くなりそうなのがコーヒーであったため、コーヒーに。
ビタミンCはアセロラジュースとかレモンジュースでもよかったのですが、梅酒と味がかぶりそうだったため、あえてビタミン強化剤入りの野菜ジュースに決定。
イミダゾールジペプチド成分を摂るには鶏ガラスープとかでもいけそうですが、絶対量が少ないので、βアラニン入りのアミノ酸ゼリーにしました。*3
作り方
1. アミノ酸ゼリーを投入
2. コーヒーを投入
普通の缶コーヒーです。糖分ありだと甘くなり過ぎるため、ブラックがおすすめ。
3. 野菜ジュースを投入
伊藤園のビタミン野菜。ビタミンC1000mg入り。ついでにビタミンB群も少々。
4. 梅酒を投入
定番CHOYAのウメッシュ。
5. 混ぜて完成!
こんな感じの色です。上の材料でおよそグラス2~3杯作れます。
感想:味もコスパも市販品の方が良い?!
飲み終えた感想。
決しておいしくはありませんが、不味くもありません。薬っぽい感じです。野菜ジュースの割合を落とし、コーヒーや梅酒の配分量を増やすと、より薬っぽさが増します。記憶に間違いがなければ、養命酒に近いです。
ただ、市販の栄養ドリンクほど飲みやすくはなく、摂取できる有効成分のコストも意外に割高になったため、味でもコストでも市販品が良さそうです(笑)
強いて市販品より優位な点は、アルコール分量が多いこと。血管の拡張がより長くなり、糖やカフェインの回りが速くなると思われます。
純粋に費用対効果を突き詰めるなら、梅酒ベースに粉末のコーヒー(あるいはカフェインの粉)・ビタミンC・βアラニンを投入すれば、市販の栄養ドリンクより、逆にお得になりそうです。
▼評判の良い飲みやすい梅酒(100mlあたり221円)
▼粉末タイプのビタミンCは錠剤より格安(1000mgあたり1.5円)
▼βアラニンパウダーはイミペプよりずっとお得(1000mgあたり68円)
こんな感じで、市販の飲料やサプリを混ぜ合わせてみるのは、結構楽しいです。ジューサーを使って食品ベースで作るのも面白いかもしれません。
あなたもぜひ、実験してみて下さい!
*1:ただし、30分後には反動で血糖値が下がり、逆に疲れが出ます。正直、実質的な疲労回復にはほとんど役に立たないのが、栄養ドリンクの正体です。
*2:筆者はクエン酸の疲労回復効果は、限りなくプラセーボだと考えています。詳しくは、{http://www.hucky.xyz/entry/citricacid]参照。
*3:イミダゾールジペプチドのもう一方の片割れであるヒスチジンを混ぜ込むのはあきらめました。一部のプロテイン飲料にはヒスチジン入りのものもありますが、肉でも豆でもいいので普通に食品で取った方が量を摂れます。イミダゾールジペプチドについて詳しくは、http://www.hucky.xyz/entry/imidazole-dipeptideを参照。